美しい文化を持つタイの少数民族
私はバンコクに住むまでにタイには毎年行っていたのですが、バンコクに泊まったことは2回しかないんです、実は笑笑。
私がよく行っていたところは、北部。
チェンライ県です。のどかなところが好き。ああ、なんて素敵な天気なんだろうか。
美しい山岳地帯の民族
タイの北部は、ラオスミャンマーとの国境付近でもあり、その国境付近の山岳地帯には今でも少数民族の方々が暮らしています。少数民族の独自の文化に興味があった私は、タイ北部の村に行き、友達を作ってきました。
この格好は、アカ族の人たち。実はこの子たちは、故郷の村から遠く離れた学校に通うために、学校の近くの寮で共同生活をし、勉強をしています。親元を離れる小学生もいて、家族は会いたさに寮を逃げ出して大変だったというエピソードも聞きました。この寮では、自分たちで起きて、自分たちで食事を作り、掃除をし、洗濯をし、集まって宿題をし、学校は通っています。
タイにはいくつかの少数民族があり、アカ、カレン、モン、ヤオなど、言葉も文化も違う民族です。そのさまざまな民族の子どもたちが1つの寮で共同生活をし、お互いの文化を認め合い、仲良くしている様子は日本の教育や社会にも伝えられたらといつも思います。
言葉の違いでの困難
彼らがタイの社会で生きて行くには、やはり教育は不可欠。しかし少数民族の彼らは、故郷の言葉ではなくタイ語を身につけなければなりません。その民族にはなかった概念自体に単語が存在します。それを乗り越えて、彼らは授業を受けているのです。ほんとにすごい。
仕事に就く困難
教育を受けられなかった大人たちは、子どもたちには教育を、と学校に行くためのお金を必死で稼ぎます。しかしその仕事が犯罪に加担していることも。麻薬の密輸を手伝い、逮捕されたお父さんは、寮から里帰りする子どもに二度と会えないように村で厳しく隔離されてしまっています。でも、なかなかお仕事がないのも事実。
タイ王室の支援
ドイトン地区には麻薬の元になるケシの花を育てていた村がありました。この産業なしでは生きていけない、という人たちがたくさんいました。タイの王室は、ただケシの実の栽培を止めてしまうのではなく、ケシの代わりにコーヒー豆を育てられるように支援をし始めたのです。山地の乾燥した気候がコーヒー豆の栽培に適していたのか、おいしいお豆ができました。
今や美味しいドイトンコーヒーというブランドで有名です。民族柄が施されてるパッケージも可愛いですね。実はこのコーヒー、日本でもお飲みいただけます。
KALDIでは、秋からだんだんドイトンコーヒーのセールを行っています。結構深煎りで、味わい深く、アイスコーヒーにも合います。民族衣装をまとったこのキャラクターもドイトンコーヒーのブランドです。
民族独特の模様
マーケットにも民族模様は伺えます。
バンコクにもありますが、ここは安さと種類が全然違う。模様は民族ごとで全然違って、全て手作り。カラフルで本当に可愛いです
子どもたちがきていた民族衣装もこんな刺繍が施されています。お母さんたちが手縫いで作ってるんだとか。(ちなみに頭につけてるのはめちゃくちゃ重いです。)
村の様子
自給自足といえど、電気は通っています。テレビもありました。でも茅葺き屋根の家が並び、動物がたくさんいて、素敵な村でした。
ごはんを準備してるキッチンで、猫がちょろちょろ笑笑。
子どもたちも可愛かった〜〜!
お祭りの時や特別な行事の時は民族衣装を着ますが、基本的に彼らも私たちと何ら変わりません。私達な浴衣や着物着るのと同じような感覚なんでしょうね。
トラックに乗ってみんなで寮へ。
(日本人からもらったひょっとこつけてる少年の可愛さ)
いってらっしゃーい!